アーティストの利益ってどうでるの？

お金のこと・・・
MJさんのところで、TMZ経由の情報としてアイドルの優勝者、準優勝者、それ以外（3位～12位）が、どんな報酬を受けるのか・・・ということが載ったエントリーが。
昨日の時点で、このエントリーについてコメントとして書き込まれている内容も見て、自分なりに面白いと思ったことをまとめてみました。

アルバム制作における収入をはじめ、音楽生活で動くお金についてのお話なので、興味のない方は、飛ばして下さいね。

とりあえず、TMZが触れている、アイドルシーズン終了後のアルバムを制作するにあたってのそれぞれの金額は、ここで紹介して、ツアーやプロモーション、ソングライティングクレジットの利点などは折込にいれることにします。
すべて、MJさんのところのコメントから拾ってくっつけたものなので、正しいとは限りません。
ある種のご参考として下さいね！(＊´∀｀＊)
事情に詳しい方や、間違いにお気づきのかた、ぜひコメント欄にてご指摘お願いします！！


本題に入る前に・・アイドルコネタ：
TOP12以降は、どうやら番組に出るのにギャラが出る？
AFTRA (The American Federation of Television and Radio Artists)への登録が行われるらしい。
AFTRAに登録していると、$900～$1000程度の金額を1時間ごとにもらえるらしい。
番組の再放送でもいくらかもらえるらしいですね。
そうなの？それじゃS7の再放送を腐るほどして？お願い。＜おぃ

こちら、本題。アルバムリリースに関する報酬金額
※優勝者： （クッキーはここ）アルバムを1枚作ると$350,000
レコーディングを開始した時点でもらえる→$175,000
そのアルバムをリリースするともらえる→ $175,000

**もしこの優勝者が2枚目のアルバムのリリースにもＧＯサインが出ると…→$275,000～$550,000の間
アルバムの出来次第（ファーストだと思うのですが）で金額が変わるようです
**もしこの優勝者が3枚目のアルバムのリリースにもＧＯサインが出ると…→$325,000～$650,000の間
**もしこの優勝者が4枚目のアルバムのリリースにもＧＯサインが出ると…→$375,000～$750,000の間
**もしこの優勝者が5枚目のアルバムのリリースにもＧＯサインが出ると…→$450,000～$900,000の間
**もしこの優勝者が6枚目のアルバムのリリースにもＧＯサインが出ると…→$500,000～大台の$1ミリオンの間

アルバムのリリースを重ねるごとに増えます。まあ、当然でしょうが。

※準優勝者： アルバムを1枚作ると$300,000
レコーディングを開始→$150,000
そのアルバムをリリース→ $150,000

**もしこの準優勝者が2枚目のアルバムのリリースにもＧＯサインが出ると…→$225,000～$450,000の間
アルバムの出来次第（ファーストだと思うのですが）で金額が変わる


3位から12位は1グループにされてしまうのね・・・
※3位から12以下：　アルバムを1枚作ると$200,000（もしレーベルが契約をしたらという前提。ほとんどが契約されていないかと。私のお気入りだったパグやクリス.Dはここにあたる）
レコーディングを開始→$100,000
そのアルバムをリリース→ $100,000

優勝者と準優勝者の間に、それほど差がないのは、びっくりでした。

ちなみに、同じような番組のSYTYCD（ダンスアイドル）･･･優勝者が$250,000をもらえる以外の人は、ほぼ賞金をもらえないそうです。まあ、曲を出すわけでもないし、アルバムを出せるわけでもないし、番組後の身の振り方はさらに大変でしょうね。
この番組の過去の優勝者とかの末路をみると厳しい。厳しすぎる。

いくつかアイドル関係：
・優勝者はディスニーCMでも報酬もらえる（金額わからん）

ディズニーでパフォするのは、リスたんもやってたので（クッキー以前はこんな風にアイドル優勝者を追っかけたことないので、わからんです）、このＣＭも含めたなにかしらのディズニー・パッケージがあるのかもしれないですね。

・アイドルツアーである程度のまとまったお金がＴＯＰ12には入る
※だたしライブの移動以外での個人的な理由での移動は全て個人持ちです。また同様に、家族などが来るのは、旅費等、すべて個人もちなんですね。まあ、当たり前ですよね？これは、アイドルツアーだけでなく、通常のツアーでも、もちろん個人もちです。

さて、ここからはアイドル関係なしの通常？の活動での報酬について。

前に、自分で曲をつくらないアーティスト（アルバムはミリオンとか売れてる）は、年間の稼ぎはほぼツアーや、単発のライブで得るしかない、という話を聞きました。
それはどうやら本当らしく。
ソングライターでないアーティストに入ってくる利益は、殆どがツアーやギグの成功から来るようです。

曲のセールス：
曲を歌ってるだけのアーティストに入ってくる報酬：
・シングルが1ミリオン売れて入ってくる収入→90,000ドル　これのみ。
1年に何曲ミリオン売れるかわかりませんが、これだけでは食べていけないことは明らか。
あとでロイヤリティについて触れますが、アルバムはミリオン売れてもこのロイヤリティのところに利益が放り込まれて、アーティストのところには、こないようです・・・。
アルバムと別のシングルならば、利益がダイレクトに来るのかな？？はっきりしませんが、具体例がシングルだったので、ここで紹介。

曲を歌う＋作詞・作曲等にクレジットがある場合の報酬：
・曲の売り上げでの収入　上記の黄色のハイライトの部分にあたります。
（9セントらしい） それに作詞作曲のクレジット分の報酬が上乗せ。こっちはいくらか判らんです。

・ラジオで曲がかかるたびに収入
（基本、ラジオで曲を流すと著作権に支払い。そしてラジオでは通常シングルを流す）
**DCのシングルは全て作詞・作曲にクレジットがないので、ラジオでシングルが流れても収入は0ドル？？がぁ。

・テレビで曲がかかるたびに収入
（ちなみにTVで使用される場合は、著作権以外に、ラジオで流すのと違って、“master use license”というのを使用番組側が、レーベルに支払わないといけないらしい。ただし1回のみ。1回払えばあとは繰り返し使えるらしい。なので、Heroseは他のシングルにならなかった曲よりDCサイドには利益があったのかな？？）
**スポーツ系のコマーシャルや番組で使われてるHeroesはDCもクレジットに入ってるので、いくらかはわかりませんが収入あり。

まとめて一言：ソングライティングに名前が載るのは、アーティストとして確立するうえでも、収入の面でもDCにとって大きな有利点なようです！！

ツアーでの利益：
ただし、このツアーも大きな穴があって、ツアー開催＝がっぽりではないんですね。
利益も大きいが、同時にツアーはお金がかかるということ。
特にオープニングとしてツアーに参加した場合、必要経費とはかりにかけて、良くてプラスマイナス0（つまりただ働き）、数多くのアーティストが赤字になるそうです。
なので、ここでレーベルが通常$100K～$200Kくらい提供してくれるらしい。（提供＝借金：借金は御幣ありの言い方ですが、とりあえずわかりやすいので）
ヘッドライナー（クッキーはヘッドライナー）の場合は、ライブ・パフォーマンスにそれなりの報酬があるけれど、各アーティストのお財布から、ツアー経費が払われるため、出演報酬金額+ライブでの利益ではツアー経費を賄いきれないこともよくあることで、その場合は差額をレーベルがカバー（＝借金）。

たとえば、あのGagaちゃんも、前回のツアーは赤字だったそうです。
マドンナもツアーでの収入は猛烈なものがありますが（売上歴代最高だのなんだの）、それでもツアーはほぼ利益と経費がとんとんで、お金は儲からないっていう彼女のインタビューを読みました。
まあ、彼女らのツアーは派手なショー＋大型の会場なので、経費がとんでもないのでしょうが。かかわる人の多さもとんでもないし、フルバンドメンバー＋ダンサーをかかえたら、そのお金だって破格でしょう。

DC＆TAがやってるような、コンパクトな人数のバンドメンバー＋ツアークルー、シンプルなステージ、バス移動・・・・これはツアー成功に欠かせなかったのでは？
ツアーの経費を自身で出さないといけないのに、あれだけ長くツアーをし続けられたっていうのは、ほんとすごいことなんだな、と今回身にしみました。
ド派手にしさえせず、きちんとある程度のソールドアウト率をキープしていれば、チケットの売り上げ＋出演料で稼げるらしいツアー！そうであったことを祈ってます。
ほぼ丸1年ライブをし続けたDC＆TAに拍手です。いまさらですが。

royalties：
このレーベル会社との間のroyalties（until their 10% equals the total advance/recording/promo/video budgets）ってものが曲者で。
6ミリオン（3枚アルバム合計）以上をうりあげたアーティストでさえ、まだ1ドルももらってないそうで。
アイドル出身者でも、このroyaltiesをもらえたアーティストが2，3人いればいいほうだ、という予想。

多くのアーティストが、ツアーなどで収益を得るまでの、あらゆる経費をレーベルが肩代わりしてるわけですが、それ以外にも、実際のツアー経費やプロモなどで出る肩代わり、前借りなどは、このroyaltiesを通して出てくるようです。
これがレコーディングアーティストとしてはつきまいとい、レコーディングアーティストとしては収入が出ない・・・とのこと。(いろいろ具体例を読んだのですが、いまいちわからんまま書いてます・・・すいません）

どのくらいのアルバムが売れると、アルバムを作るにあたって出来るだろうレーベルに対する貸しがなくなるか？という話題になり、それはアルバムを作る上でのコストと比較になるので、各アルバムごとに借金を払い戻す金額はまちまちなんですね。
製作段階のソングライターの質（ヒットメーカーなら当然高額）、スタジオ使用期間、そしてプロモの規模により、当然借金額がかわってくるので、1ミリオンでアルバム作成+プロモの借金返済と具体例で言ったとしても、最終的には、経費がいくらだったかということなんですね。

・ラジオの出演、ラジオコンサートはレーベルが支払わないといけないらしい。

・19はツアーの7％を持っていくらしい。通常は10％-15％持っていかれるらしいので、かなりアーティストにはやさしい待遇なんじゃないか、って。へえ。

・・・royaltiesについては、もう少し勉強します・・・ちょっとこんがらがってきた・・・・
まあ、要するに、レコーディングアーティストとして食べてはいけないということですね。
ソングライティング+ツアー・・・これが成功のための大きな鍵になるということで。（それかブロードウエイやシアター、ドラマなどでコンスタントに出演料をもらうか）